「最近のマンガの初回限定版ってどうよ」
投稿者:十五夜&たつき 投稿日:12月27日(木)05時25分15秒
十五夜「エヴァのフィギュア付の第7巻(注1)買った?」
たつき「友達に頼まれたのをいれて4つ(アスカ×2、レイ×2)勝ったサー」
十五夜「やっぱ、アスカとレイ両方買うよなぁ。マンガの中身はいっしょなのに(笑)」
たつき「いやぁ、表紙が違うじゃん(わらーい)」
十五夜「いやいや、どうせ開封しないから(注2)見れないし(wニヤソ」
たつき「まぁ、そうなんだけどさ。あ、そういえば『ちょびっツ』の4巻のシステム手帳ってどう思うよ?(笑)」
十五夜「正直心動くなぁ。でも、初回版ってなんか騙されてる気がするんだよね」
たつき「なんで?」
十五夜「出版不況の中で苦肉の策というか、功利主義者による若人からの搾取というか・・・」
たつき「(だんだん難しい話になってきたぞ、最初はこんな風になるとは思わなかったのに(笑))う〜ん、この不況の中ギリギリのところでがんばってるんでしょうよ、みなさん」
十五夜「だったらさぁ、『最終兵器彼女』(注3)はおまけつけるよりもページ数減らす方が経済的だろ、書き足し多すぎ!(笑)」
たつき「確かに(笑)2ヶ月連続で、しかも2冊合わせたページ数でサイコ(注4)が4冊くらい作れるよ」
十五夜「それにさぁ、初回版とか言っておいて値段たけぇじゃん。あれって、抱合せ販売って言ったほうが正しいだろ!」
たつき「なんか、プレステ発売後のスーファミのソフトみたいな響きでいいね、抱き合わせ(笑)つーか、なぜに怒りモード?(ワラ」
十五夜「そりゃあさぁ、「また初回版かよ!」って憤慨しながらレジに向かうものの気持ちを考えてみろよ!(笑)」
たつき「まぁまぁ(笑)気持ちは痛いほどによくわかるけどね(爆)そもそも、初回版って何のマンガが最初なのかなぁ?」
十五夜「『ちょびっツ』1巻(注5)がブームの火付け役っていう感じだけど。平野耕太の『拝HIテンション』(注6)とかある意味初版限定(笑)」
たつき「ここのページでエロマンガのタイトル出されても・・・・つーか、言わなきゃ誰もわからなかった説浮上(笑)確かに、絶版しちゃってるしねぇ>拝ハイ」
十五夜「売れずに、初版だけしか出なかったのは初回限定とはいわねぇか(笑)やっぱりCDとかの影響じゃねぇの?>初回版」
たつき「だねぇ、後はゲームとかね。予約してるくせに並んで買うやつが出るからなぁ、ゲームにいたっては。ゲーム2本買ってどうするって話だよ(笑)」
十五夜「ギャルゲーはゲームよりおまけに萌えたりしてな(笑)ヤマギワだけでもらえるエロいテレカとか」
たつき「メッセ・サンオーとかの書き下ろしポスターなんかもね(もちエロ)(わら)」(注7)
十五夜「これから、メディアミックス商品でオール初回限定版アリみたいなあこぎな商売も出そうだね」
たつき「出るだろうねぇ、っていうかすでにあるような気もしないでもないね(w」
たつき「で、話がおかしな方向にも矛先が向いたけど、結果としてマンガの初回版ってのどうなのかね?」
十五夜「個人的にはおまけなんかなくったって、結局買うんだからさぁ、値段は据え置きにしてくれよって感じかな」
たつき「う〜ん、そだねぇ」
十五夜「それにしても、(笑)の多い文章だな」
たつき「あと“十五夜”もな(わらーい)」
十五夜「そりゃ俺の名前だ!」(注8)
以上朝まで真剣20代しゃべり場をお送りいたしました。
http://ど〜こへ〜で〜もい−けー(伊集院風に(wワラ) (注9)
注1:角川コミックス・エース『新世紀エヴァンゲリオン』(貞本義行)7巻は、通常版とは別に「フィギア付き初回完全限定版」なるものが発売された。その限定版にも2バージョンがあり、貞本義行書き下ろしのデザイン画を元にサンタクロースの衣装をまとったレイorアスカのフィギアが単行本に同梱されていた。定価は税別1200円で、通常版540円に対し660円割高。ちなみにこの限定版は完全な在庫過剰に陥り、プレミア価値は全くない。クリスマス商品でありながら、2002年の8月現在も本屋の隅に積まれている。↑
注2:「ホントに、いまだに開封してません(笑)」by十五夜 ↑
注3:小学館ビッグスピリッツコミックス『最終兵器彼女』(高橋しん)は第6巻と第7巻(最終巻)が二ヶ月連続で発売された。第7巻の方には普及版とは別に、「高橋しんメッセージ付きオールカラーカレンダー」の同梱された初回限定版があり、やはり値段は割高だった。また、この作品は巻が進むほどに単行本の書き足しが多くなり、6巻は288ページ、7巻は328ページにまで及んだ。この数字がいかに多いかの参考として、例えばたまたま手元にあった同じスピリッツコミックス『美味しんぼ』24巻「カレー勝負」は後ろの広告を入れても210ページしかない。↑
注4:ここで言っているのは角川コミックス・エース『多重人格探偵サイコ』のこと。1巻は184ページで、他の巻も似たり寄ったり。ページ数からいえば、たつきの言う「4冊くらい作れる」は少々大袈裟だが、3冊強は確実に作れる。ただし『サイコ』の単行本は紙質と印刷の精度が非常に良く、装丁も凝っているので、単価の問題としてはまた別の計算が必要か。↑
注5:いまやドル箱作家として不動の地位を築いたCLAMP初の青年誌(ヤングマガジン)連載作『ちょびっツ』は、これまで全ての巻に初回限定版がある(6巻現在)。2001年2月16日発行の第1巻初回限定版(マウスパッド付)は、ウェブ上で予約が殺到したためサーバーがダウンしたり、マンガ専門店でも入手困難な状態に陥り、たちまちプレミア・アイテムとなった。こういった混乱は講談社をビビらせると同時にその商魂に火を点けることになり、2巻以降の初回版は欲しい人には行き届く程度に十分な発行部数で出されている。2巻や4巻の初回版の定価は税抜1200円で、通常版505円の倍以上の価格設定となっているというのは驚きだが、しっかり在庫を消化している様子なのにも驚く。時期的にみて、上記の『最終兵器彼女』、『新世紀エヴァンゲリオン』、あるいは『MONSTER』(浦沢直樹)などに至る初回限定版コミックブームの草分けである。そしてブームは『ももえサイズ』(結城心一)というシュベール出版の零式コミックスにまで波及した。
また『ちょびっツ』初回版騒動は、ファッション誌がブランド物のアイテムを雑誌付録にして話題を呼ぶようになる以前の出来事であるという点も見逃せない。雑誌付録ブームは一般にデア・ゴスティーニのコレクション雑誌の文脈で語られることが多いのだが、むしろ限定品という価値を売りにしていることを考えれば初回限定コミックスの影響が強いと思われる。ちなみにこのブームも「コミックバンチ」のケンシロウフィギア、「ネットランナー」の中華キャノンフィギアなどに波及した。『ちょびっツ』は出版界全体の商魂にまで火を点けてしまったのかも知れない。↑
注6:『ヘルシング』で人気の平野耕太が1996年に出した単行本。青磁ビブロスのカラフルEXコミックスの一冊で成年コミック指定つき。つまりエロマンガ。増刷どころか、あっという間に絶版になってしまったようで、現在はかなりのプレミア価格で取引されている。青磁ビブロスは1997年にはビブロスに社名変更しており、その辺に早期絶版の理由がありそうだ。
この作者は人気に比して絶版や単行本未収録作品が多く、はからずもインターネットオークションの投機的対象となっている。自慢ではないが、十五夜は『コヨーテ』『拝HIテンション』『進め!! 聖学電脳研究部』の平野耕太三大プレミア単行本をすべて所有している。↑
注7:この部分での二人のやり取りには少々事実誤認がある。TBSラジオ「アニメどんぶり」でおなじみのヤマギワソフト館は概ね普通のグッズを特典につける。メッセ・サンオーは書き下ろしポスターではなく書き下ろしテレカ。この時の十五夜はソフマップを思い浮かべながら「ヤマギワ」と発言してしまい、それが事実誤認的やり取りの原因となった。↑
注8:この当時、十五夜とたつきの間では安倍吉俊の『ニア・アンダー・セブン』(角川書店)が流行っていた。このマンガの巻末に安倍氏と原作者“糞先生”なる人物とのチャット風対談がついており、この対談のオチはそこからのパクリである。そもそも二人がBBS上で対談をやろうと考えたのも、『ニア・アンダー・セブン』あとがき対談の影響であった。問題は勝手に人のBBSでそれをやってしまったということ。↑
注9:当然このリンクはウソ。あくまでBBS上での遊びを再現したものである。この言葉はTBSラジオ「伊集院光・深夜の馬鹿力」という番組のネタから来ているが、あまりに分かりづらい。↑