西風の歩き方
みんなは「西風の狂詩曲(ラプソディ)」というゲームを知っているか?
お隣の国韓国で、記録的大ヒットを飛ばしたWINDOWS用RPGだ。
日本ファルコムが頑張って移植したにも関わらず、評判はどうもパッとせず、
「今冬のDC版はどうなるんだ?」と、不安をかき立てているこの作品。
この作品の素薔薇しさ(笑)を伝えるため、当ページはこのようなツアーを組んでみました。
みなさんも「西風」の、真の面白さを感じ取って見ませんか?
「西風のラプソディ」をやる前に知っておきたい基礎知識を紹介します。
「西風」は韓国製品と言うだけあって、日本人の方には「ちょっと…」と
いった要素がどうも強かったようです。
まあ、元来海外製のゲームが日本人の肌に合わないなんて良くあること。
でも大丈夫!!日本ファルコムがしっかりと灰汁(アク)抜きをしてくれたため、
初めての方でも安心して遊べる仕様になっています!!
…の、はずだったのに……
作品全体をとおして、抜ききれなかった灰汁がにじみ出ています。
ちなみにファルコムの行った灰汁抜きとは…
@キャラクターデザインの変更
比較対照として、日韓両国のシラノです。


左が韓国。右が日本版。
凄い違いだ。
つーかこの悪人面は誰だ。
そう思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、彼は主人公です。
この物語は「厳窟王」をモチーフとした作品なので、主人公は、メチャメチャ暗い奴です。
しかも真っ白です。怖いですね。理由は後でお話いたします。
A日本語化されている
ま、当然といえば当然の事なのですが、メッセージその他は全て日本語です。
でも誤植ありましたよ。やりますねファルコム。
ですが、いくら日本語化したとは言ったものの、ムービーなどはどうしようも無かったらしく、
映像には日本語でルビが振られています。
初め見たときは古代文字かと思いました。ハングルだったんですね。

よ、よめねぇ〜〜!!
B全体マップが追加されている等、細かな配慮
韓国版では、システムメニューなどの作り込みが甘く、色々難儀な点があったそうです。
それを完全リニューアル!と言うことで、全体マップなどが付いているのですが。
どうせならルーラの呪文が欲しかったな。
なぜなら一つのミッションが終わる度に強制的に本拠地に戻され、次のミッションの作戦を立て、
メチャメチャデカイ森や山を2〜3越えないと次の街へいけないから。
と、まあ様々な点でファルコムはこのゲームの「濃さ」を排除出来なかったようです。
次のセッションでは、順を追って、このゲームの濃さを実感して行きましょう。
まず、目次を適当に見てから、「物語の背景」ページへ。
「黒太子」を中心とした”創世記戦争”の歴史から始まり、世界の地理についての詳しい情報。
果ては物語の舞台となるアンタリア大陸に奉られる25の神の名前が4ページにわたって事細かに書いてあり、
この物語の奥の深さを感じさせてくれます。
しかしだまされてはいけません。
この4ページは「西風」をプレイする上で、なんの関係も無いことばかりが書いてあります。
創世記戦争云々の話は、ストーリー全体のうち0.07パーセント程度しか出てきません。
あくまで「西風」のストーリーはシラノの復讐劇を描いた人間ドラマです。
よって、この「物語の背景」ページを熟読し、「そうか、海の13悪神はイスキンデルンというのか」
などと知識を深めても、その知識を発揮する場所はゲーム中を含めて、どこにもありません。
次に、登場人物紹介を見ていきましょう。
主人公であるシラノの画像は、前のセッションでお見せいたしました。
しかしこの登場人物紹介を見て驚くのは、絵だけではありません。
シラノ・バーンスタイン(34)
……34歳?!
RPGの主人公とはとても思えない年齢です。
元来主人公たるものは「宿命を背負った子供」や「冒険家の青年達」や「ムービー見る限り16歳じゃねーだろF○8」
だったりする物です。
この物語は「厳窟王」を原作としているだけあって、シラノは14年間を牢獄で過ごしている。という
設定なのです。(その間に髪も体も真っ白になってしまいました。)
よって、婚約者だったヒロインのメルセデスも35歳
なんだか中途半端な「マディソン群の橋」を見させられそうな予感がしますが、ちょっとだけ我慢しましょう。
しかし登場人物紹介に7ページも割く取説も珍しいですよね。
それだけキャラがたっていると言うことでしょうか。他のキャラクターの名前を見てみましょう。
軍師 → クラウジビッツ
正義感の強い隊長 → メディチ
僧侶 → エスメラルダ
安易でないかい?
まあ、この辺は多めに見てあげないと、あとで体が持たなくなってしまうので適当に流しましょう。
さて、登場人物紹介も読み終わったところで次の「用語集」ですが。
これもほとんど役に立ちません。まあ、時代背景より幾分マシですが。
さて、ここまで文句ばかり言っている様な印象を受けますが、これはあくまで「日本ファルコムですら
抜けきれなかった灰汁」なわけで、ただ単に我々には馴染みが薄い出来事だったので、
ちょっと引いてしまっただけなのです。(年齢とかな)
さて、いよいよ次はゲーム本編の歩き方です。
いよいよ壮大な「西風」の世界に旅立ちましょう!!
ゲームを起動させ、さあ、シラノの物語が幕を開け……あれ?
ゲーム開始と共に青い髪の男が現れ、彼を操作して、先に進むようです。
彼の名はメディチ。ゼフィールファルコンの第一隊長らしいのですが…。
ん?主人公はこいつか?
ご心配なく日本のみなさん。これが「西風」のニクい所。
物語は牢獄に捕らえられたシラノが、メディチの手を借り脱走をするシーンから幕を開けるのです。
しかもこのメディチとは、ストーリーを進める上で再会し、共に悪と闘う事を決意するのです。
このように西風には、通常のRPGでは考えられないような面白いストーリー展開や、複線が沢山あります。
原作があるだけあって、基本ストーリーの骨組みがしっかりとしているんですね。
すいません、誉めすぎました。
凄いには凄いんですが、時々暴走してるシーンがそこここに見られます。
シラノが処刑寸前になって居るところを目撃した女の子が、とある街でその事を思い出すシーン。(んな一般人、覚えてねーよ)
「ここは今は用は無いな」と、言うので、後で何かあると期待してたら、マジで何もない家。
実の弟の様にかわいがっていた男に裏切られ、そいつを殺した際にうち明けられる意味のない真実(タイトル参照)
DISK1で張った伏線がDISK3後半で明らかになったり、(このゲームは3枚組です。ああ、すげえボリューム)
とにかくこの制作者はもの凄い複線張りが好きです。(好きなだけ?)
DISK3等は特にこの伏線が絶好調にはたらき、否が応でもストーリーは盛り上がります。(いやマジで)
このほかにも「説明と違ってる戦闘スタイル」とか「どうでもいい巨大ロボ」など、
鼻血モンの要素は盛りだくさんです。僕もおもわずモニターに何度もツッコんでしまいましたね。
しかしストーリー本筋はとても面白いのは確かです。
およそ日本人には想像の付かない驚きの結末が用意されているため、目が離せない内容でもあります。
また、「鎖に繋がれたシラノが、えれー怖い顔でこっちを睨んでるパッケージ」なども見所と言えましょう。
「声ばっかり入れてアニメチックにしたら容量無くなっちゃった!三枚組!!」とか
「ムービーばっかり入れて映画的(以下同文)」などの軟弱RPGに辟易している方は、是非やってみて
ほしいゲームです。
なんでファルコムのファンから評価が低いんだろ?
……………いいや、ノーコメント。