風雲黙示録
(&風雲スーパータッグバトル)
※今回は格闘ゲームの紹介のため、格ゲー用語が多数出てきます。
格闘ゲームを知らない方には、読みづらい点があると思いますが、ご了承下さい。
今からもう十年以上昔に「ストリートファイター2」が発表されてから
アーケードゲーム業界は未曾有の2D格闘ゲームブームが訪れました。
中でも1994〜6年頃のアーケードゲーム業界には、もはやインフレとも言える程
様々な格闘ゲームが飛び出し、その多くが姿を消していきました。
当時格闘ゲームでブイブイ言わせていたメーカーは、現在でも「スト2」シリーズで
不動の人気を得ているカプコン。かっこいいキャラクターを全面に押し出したSNK。
暑苦しいだけのADK、色モノのデータイーストなどがありましたが、今回はその中でもヒットメーカー
であったSNKの奇作。風雲黙示録を紹介いたしましょう。
格闘ゲームをかじった事のある人で、SNKを知らない方はいないでしょう。
「餓浪伝説」「竜虎の拳」「サムライスピリッツ」シリーズをはじめ、去年度までは毎年リリースされていた
「THE KING OF FIGHTERS」等は、もはや格闘ゲームの定番と言っても過言ではありません。
そんななか、SNKがこっそり闇に葬ったゲームがこの「風雲黙示録」です。
このゲームとKOWAとの出会いは、偶然ではなく、むしろ必然だったと言えます。
当時中学生だった私は、友人である十五夜、たつきなどと、よく学校帰りにゲームセンターに寄ったものです。
行きつけのゲームセンターは、老夫婦がひっそり経営しているような地味ーな場所だったのですが、
我々の心のオアシスとして、中学校時代は毎日のように通った所でした。
そこで我々は「THE KING OF FIGHTERS’95」等をプレイしていたのですが、
なにやら奥の方にある筐体から、不気味な声が聞こえてくるのです・・・。

マテ。
今実戦空手と、なんつった?
ぶーめらんっつったか?
ふと奥の筐体に目をやれば、剣道の防具(胸部のみ)にハチマキ、下は空手着という節操のない格好をした
男が空手をしています!
ブーメランをぶんぶんふりまわしながら!!!
なんだこのバカは!!
そんな我々の心配をよそに、デモ画面のナレーションは続きます。
この男の名はハヤテ。風雲拳の奥義を極めた男だ。
極めたもくそも。
そう叫びたくなってきます。
だって門下生少なそうだもん。風雲拳。
しかし、そのハヤテの眼孔の鋭さに、我々は魂を引かれずにはいられません。
ナレーションもどんどん盛り上がって参りました!!
今!最強の獅子に挑む!!
ハヤテ「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっっ!!!!!」

血管浮きまくり
う、うるせえ!!
デモ画面のクセに、周りのゲームの音を全てかき消してハヤテが叫んでいます!
しかもデモ画面だから2分に一回はハヤテが絶叫!!
ハヤテ「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっっ!!!!!」
ハヤテ「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっっ!!!!!」
ハヤテ「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっっ!!!!!」
だ、黙れぇぇぇ!!!
しかも絶叫するハヤテのバックには、これまたイカレた格好をしたおっさんが
偉そうに仁王立ちしています。
こ、これは俺たちにこのゲームをやれという、神からの声なのか!!
小1時間もゲーセンにいれば、そんな気にもなってきます。
なんせ1時間に30回もハヤテが絶叫するのですから。
仕方がありません、お金を投入するしかないでしょう!燃えよ青春!!
百戦百勝脚!!
おもわずラーメンマンの必殺技を叫んでしまいましたが、無理もありません。
あまりにも素薔薇し過ぎるキャラクターの面々が私達の目前に姿を現したからなのです!!
まずは主人公ハヤテ。
言わずとしれた実践空手とブーメランを組み合わせた風雲拳の使い手です。
問題はその後です。
プロレスと斧を組み合わせたアメリカ人。
コマンドサンボとフリスビーを組み合わせたガキ。
合気道と新体操を組み合わせた女。

ちなみに唯一の女性キャラです。すごい筋肉
おまえらは組み合わせずにはいられないのかッ!!
しかもオープニングでハヤテのバックにいた怪しげなオッサンもプレイヤーキャラとして使えるようです。
その名は獅子王
否が応でも最強っぽい名前がたまりません。
いっててはずかしくないのでしょうか。「俺の名は獅子王なんだぜ」
彼の戦闘スタイルがまたたまりません。
巨大な剣(剣の名前は、ソード・オブ・レオw)をぶんまわして攻撃する辺り、いかにも強そうなキャラではあるのですが、
問題はその手元です。
あの…なんかボクシングのグローブつけてるように見えるんですケド……
そうです。最強の獅子、獅子王はボクシングと大剣を組み合わせた全く新しい…
うがぁぁぁぁぁ!!!
なんだこのバカ集団は!!
ボクシングのグローブなんかつけてたら。剣が持ちにくいだろうが!!
頭が痛くなってきました。
他のキャラクターも気になる所ですが、さっさとゲームを始めたいと思います。
もちろん使用キャラはハヤテ。
あの絶叫パワーを限界まで引き出そうとおもいます。
ハヤテは風雲拳の奥義を駆使して戦います。
烈風殺!幻影飛昆!!念道飛昆!!
どれもこれも超格好悪い。
いや、ゲフンゲフフン!華麗な風雲拳の前に我々は魅了されっぱなしです。
ちなみにハヤテの勝ち台詞はこうです。
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!」
黙りやがれ
結局コインを入れても入れなくても叫ぶのかよ!
絶叫を繰り返すハヤテですが、一応主人公だけあって使い勝手がいいのは確かです。
色モノキャラしか使わないKOWAがこんなに抵抗無く主人公キャラを使ったのは初めてです。
なんのかんので、ついに獅子王の元へたどり着きました。

バカ二人、因縁?の対決。背景に注目。なんかブーメラン奉ってますw
さすがに獅子王。獅子の王様だけあって、性能の良さはベガ以上です。
スナッピーなジャブの牽制から大降りの剣の攻撃でダメージを与えてきます。
無茶苦茶ですね。ジャブ→剣
さらに超必殺技、「キングストレート」がハヤテの体力をどんどんと奪っていきます。
超必殺技くらい剣使えよ。その方がぜってー強い。
防戦一方のハヤテ、もはや体力ゲージも残りわずかです。
こうなったらこちらも超必殺技で応戦するしかありません!!
インストカードを見る限り、ハヤテの超必殺技は「奥義・無双乱舞」
こいつは強そうです。竜虎乱舞くらい強そうです。
なんといっても風雲拳究極奥義、無双乱舞ですから。
さっそくコマンド入力!!2141236C!!
ハヤテ「おーぎっ!!むそーーらんぶ!!」
ものすごい勢いで走っていって、敵に突っ込んでいくハヤテ。
気合は十分。このまま獅子王に逆転必殺ぱんちだ!!
ぴしっ
?!
ぼこぼこぼこぼこずぎゃーん!
突然しゃがみ弱キックを繰り出すハヤテ。
一拍置いて猛烈な乱撃が始まりました。
なんだあの出だしのしゃがみ弱キックは。
後から知ったのですが、奥義・無双乱舞とは「足払いで敵のバランスを崩し、ふらついた相手に
連檄を与える超必殺技」らしいです。
だからってしゃがみ弱キックは無いだろう。
見た目として最高の破壊力を秘めた奥義・無双乱舞で見事獅子王を撃沈したハヤテ。
しかし、彼の目の前にあらたなる巨大な影が立ちはだかった!!
その名は真・獅子王
ざけんなよ
我々のツッコミを後目に、否が応でも闘いはクライマックスに突入です!!
ちなみに真・獅子王は以前の獅子王の必殺技をそれぞれ3倍くらい強くしたナイスガイです。
勝てません。
勝てません。
勝てません。
勝てません。
勝てません。
性能が鬼のように高い上、コンピューターの反応速度が異常です。
我々の仲間内が、どんなにがんばっても彼を倒す事はできませんでした。
ちなみに超必殺技はキングストレートの改良版、その名もキングアッパーです。やっぱりね。
試しに他のキャラで挑戦を挑んだのですが、ハヤテと獅子王を除いたキャラでは
まともに太刀打ちできません。
結局エンディングを迎える前にゲーセンから姿を消してしまった風雲黙示録。
意気消沈する私達は、心のよりどころを無くし、毎日ハヤテを求めて世界を放浪することになりました
(脚色しています)
そんな中。私の目にとまった一つのゲームがこれです。
風雲・スーパータッグバトル
やっちゃった!!
見つけた途端、そんな言葉しかでてこなかった素薔薇しゲームの第二弾が出てしまったのです。
ヘタすれば「ギャラクシーファイト」にも人気で負けていたゲームなのに、次回作を出してしまいました。
これは後から知った情報なのですが、どうやらこのゲーム、お隣の韓国などで高い評価を得たそうです。
ああ、なんとなくわかるぜ。と誰しも思った事でしょう。念道飛昆!!
しかも、全作で色々反省したのか、様々な改良点が加えられています。
それら改良点を紹介しましょう。
1,2on2のタッグバトル制になった。
2,新キャラ四人追加
3,ややこしかったステージ構図をなおした
4,ハヤテが主人公じゃない
すばらしい変更点です。特に4。
主人公はキム・スイルという、キム・カッファンそっくりの棒術使いです。
たぶんテコンドーと棒術を組みあわせた全く(以下略)を使うのでしょう。
鳳凰脚も出します。適当なキャラですね。
また、前作にいたゴズウ、メズウという忍者キャラの兄弟、ジャズウが追加。
もう何がなんだかワケわかりません。色違いキャラを使った手抜きというコトだけはハッキリしていますが。
しかしこのスーパータッグバトル、KOWAは10回もプレイしない内にゲーセンから姿を消してしまいました。
なんせ見つけたゲーセンが近所である渋谷近辺ではなく梅屋敷だったのが致命的です。
滅多にいく事もないし、ハヤテだの獅子王だののために電車賃払うのはもったいなかったので
結局数回しかプレイ出来ませんでした。
ちなみに今、その梅屋敷のゲーセンはつぶれて何もありません。風雲拳の呪いでしょうか。
詳しい攻略(w)はできませんが、前作の毒を正当に引き継いだ素薔薇しい作品だった事は保証します。
みなさんも地方のゲームセンターで見かけたら、風雲拳の奥義を繰り出してください。強烈斬!!